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ED(勃起不全)とは?
EDとは、「勃起不全」(Erectile Dysfunction)の略称です。性交時に十分な勃起が得られない、または維持できない状態を指します。一時的な勃起の失敗は誰にでも起こりうることですが、それが継続的に起こる場合はEDと診断される可能性があります。 EDは性機能障害の一種で、加齢とともに発症率が高まる傾向にありますが、若いから発症しないわけではありません。
EDの症状は、以下の通りです。
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勃起の硬さが不十分
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勃起状態の維持が困難
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性交満足度の低下
これらの症状が続く場合は、専門医への相談が必要です。
EDは「インポテンス」と呼ばれることもありますが、医学的には「インポテンス」はより広義の性機能障害を指し、ED以外にも射精障害や性欲低下なども含まれます。
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性機能障害 |
説明 |
EDとの関係 |
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勃起不全(ED) |
性交に十分な勃起が得られない、または維持できない |
ED自体がこの障害 |
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早漏 |
射精のタイミングが早すぎる |
EDとは異なるが、併発することもある |
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遅延射精 |
射精するまでに時間がかかりすぎる、または射精できない |
EDとは異なるが、併発することもある |
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性欲低下 |
性欲が低下または消失する |
EDとは異なるが、併発することもある |
このように、EDは性機能障害の一部であり、他の性機能障害とは区別されます。
EDの原因
EDの原因は多岐に渡り、精神的なものから身体的なもの、薬の副作用までさまざまです。EDの原因を探る手がかりとして、まずは主な原因を把握しておきましょう。
精神的な原因(ストレス、不安、うつ病など)
EDは、身体的な問題だけでなく精神的な問題も大きく影響します。心と体は密接に繋がっているため、以下のような精神的負担はEDを引き起こす可能性があります。
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ストレス:仕事や人間関係、家庭環境など、さまざまなストレスがEDに繋がることがあります。過剰なストレスは自律神経のバランスを崩し、勃起機能に悪影響を及ぼします。
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不安:性行為に対する不安やプレッシャー、パートナーとの関係に対する不安などもEDの原因となります。「うまく勃起できるだろうか」という不安が、かえって勃起を阻害してしまうという悪循環に陥るケースも少なくありません。
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うつ病:気分の落ち込みや意欲の低下、不眠などの症状が現れるうつ病も、EDに関連することがあります。うつ病は性欲の減退にも繋がるため、EDのリスクを高めます。
これらの精神的な原因が単独でEDを引き起こす場合もあれば、身体的な原因と複雑に絡み合っている場合もあります。心身ともに健康な状態を保つことが、EDの予防と改善に繋がります。もし、精神的な原因が疑われる場合は、一人で抱え込まずに専門医やカウンセラーに相談することも検討しましょう。
身体的な原因(生活習慣病、血管障害、神経障害、ホルモン異常など)
EDは精神的な要因だけでなく、身体的な要因が原因で起こる場合も多くあります。なかでも、生活習慣病はEDの大きなリスクファクターです。
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生活習慣病 |
EDへの影響 |
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糖尿病 |
高血糖によって血管が損傷し、陰茎への血流が阻害されます。 |
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高血圧 |
動脈硬化を引き起こし、陰茎の血管も硬くなり勃起しにくくなります。 |
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高脂血症 |
血液がドロドロになり、陰茎への血流が悪くなります。 |
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動脈硬化 |
陰茎への血流を減少させ、勃起機能を低下させます。 |
神経障害もEDを引き起こす可能性があります。陰茎の勃起には、神経からの信号伝達が不可欠です。多発性硬化症や脊髄損傷などの神経疾患は、この信号伝達を阻害し、EDを引き起こすことがあります。
また、ホルモン異常もEDの原因のひとつです。男性ホルモンであるテストステロンは、性欲や勃起機能に重要な役割を果たしており、テストステロンの分泌量が低下すると性欲減退やEDが起こりやすくなります。加齢によるテストステロンの減少以外にも、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患もホルモン異常によるEDの原因となる場合があります。
これらの生活習慣病、神経障害、ホルモン異常は相互に関連していることが多く、複数の要因が重なってEDを発症することも少なくありません。
薬の副作用
特定の薬が勃起機能に影響を与えることもあります。服用している薬がEDの原因となっている可能性がある場合は、自己判断で服用を中止せずに必ず医師に相談しましょう。
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薬の種類 |
副作用 |
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降圧薬 |
血管拡張作用により血圧を下げる薬の中には、勃起に必要な血流にも影響を及ぼすものがあります。 |
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利尿薬 |
体内の水分を排出することで血圧を下げる薬で、脱水症状を引き起こし、勃起機能を低下させる可能性があります。 |
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抗うつ薬 |
精神的な原因によるEDの治療にも用いられますが、一部の抗うつ薬には性機能低下を引き起こす副作用があります。 |
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抗不安薬 |
精神的な緊張を和らげる薬ですが、勃起機能への影響も懸念されます。 |
これらの薬以外にも、睡眠薬や抗アレルギー薬、抗がん剤などEDの副作用を持つ薬は存在します。現在服用している薬がEDの原因となっているかを確認するためにも、医師や薬剤師に相談することが重要です。自己判断で薬の服用を中止することは危険ですので、必ず専門家の指示に従ってください。
EDの診断
EDの診断は、まず自己チェックから始まります。その後、医療機関を受診し専門医による診断を受けることが重要です。
自己チェック
以下の項目に当てはまる場合は、EDの可能性があります。
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過去3ヶ月間、性交時の勃起が不十分だと感じる
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過去3ヶ月間、性交を満足に完了できないことが多かった
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これらの症状が頻繁に起こり、悩んでいる
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症状 |
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軽度 |
勃起はするが、挿入が難しい |
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中等度 |
挿入はできるが、維持が難しい |
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重度 |
挿入も維持もできない |
自己チェックでEDの可能性が疑われる場合は、泌尿器科などの専門医を受診しましょう。
専門医による診断
専門機関では、問診・診察・検査などを通してEDの原因を探り、適切な治療法を決定します。
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問診: 現在の症状、既往歴、服薬状況、生活習慣などを詳しく聞かれます。
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診察: 陰茎や睾丸の状態などを確認します。
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検査: 必要に応じて、血液検査、尿検査、ホルモン検査、陰茎動脈エコー検査などが行われます。 これらの検査は、EDの原因となっている身体的な疾患がないかを確認するために実施されます。
専門医による診断を受けることで、EDの根本原因を特定し、最適な治療法を選択することができます。自己判断で治療を行うことは避け、必ず専門医に相談するようにしましょう。
EDの治療法

EDの治療法は、主に3種類です。原因や症状の重さによって適切な治療法が選択されます。どの治療法が適切かは、医師の診断に基づいて決定されます。自己判断で治療を行うことは危険ですので、必ず専門医に相談しましょう。
生活習慣の改善(食事、運動、睡眠、禁煙、節酒など)
EDの改善には、生活習慣の見直しが重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒などを心がけることで、EDの症状を改善できる可能性があります。
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項目 |
具体的な方法 |
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食事 |
バランスの取れた食事を心がけ、野菜、果物、魚などを積極的に摂取しましょう。動脈硬化を促進するような高脂肪、高コレステロールの食事は控えめにしましょう。 |
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運動 |
適度な運動は、血行を促進しEDの改善に役立ちます。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を週に数回行うのがおすすめです。激しい運動は逆効果になる場合があるので、無理のない範囲で行いましょう。 |
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睡眠 |
睡眠不足はEDのリスクを高めるため、質の高い睡眠を十分に確保することが重要です。毎日同じ時間に寝起きし、睡眠時間を7時間程度確保するようにしましょう。寝る前のカフェインやアルコールの摂取は控え、リラックスできる環境を作ることも大切です。 |
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禁煙 |
喫煙は血管を収縮させ、血流を悪化させるため、EDの大きな原因となります。禁煙することで、EDの症状改善だけでなく、全身の健康にも繋がります。 |
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節酒 |
過度の飲酒は、勃起機能を低下させる可能性があります。アルコールの摂取量を控え、適量を守るようにしましょう。 |
これらの生活習慣の改善は、ED治療薬の効果を高める上でも重要です。生活習慣の見直しと並行して、医師の指示に従って適切な治療を受けるようにしましょう。
薬物療法(ED治療薬の種類、効果、副作用など)
ED治療薬は、陰茎の血管を拡張させることで血流を改善し、勃起を促す効果があります。現在、国内で承認されているED治療薬には、PDE5阻害薬と呼ばれる種類のバイアグラ、レビトラ、シアリスといった薬が代表的です。
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薬剤名 |
効果時間 |
特徴 |
主な副作用 |
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バイアグラ |
約4時間 |
即効性が高い |
頭痛、顔のほてり、消化不良など |
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レビトラ |
約5時間 |
食事を気にせず服用できる |
頭痛、顔のほてり、消化不良など |
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シアリス |
約36時間 |
効果時間が長い |
頭痛、顔のほてり、消化不良、背部痛、筋肉痛など |
これらの薬は、服用することで効果を発揮しますが、副作用が現れる可能性もあります。主な副作用は、頭痛、顔のほてり、消化不良などです。
また、まれに重篤な副作用が生じることもあるため、服用前に医師に相談することが大切です。持病のある方や他の薬を服用している方は、必ず医師にその旨を伝えてください。医師の指示に従って正しく服用することで、ED治療薬は効果的に作用し、症状の改善が期待できます。
その他の治療法(衝撃波治療、カウンセリングなど)
薬物療法以外に、EDの治療として衝撃波治療やカウンセリングなどの方法があります。
衝撃波治療は、低出力の衝撃波を陰茎に照射することで、血管新生を促し、EDを改善する治療法です。手術や麻酔が不要で、痛みも少ないというメリットがあります。
カウンセリングは、EDの原因が精神的なものである場合に有効な治療法です。ストレスや不安、うつ病などがEDの原因となっている場合は、カウンセリングを受けることで症状の改善が期待できます。
その他、ペニスプロテーゼ挿入術などの外科手術を行う場合もあります。それぞれの治療法の特徴をまとめると以下の通りです。
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治療法 |
特徴 |
費用相場 |
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衝撃波治療 |
手術や麻酔が不要で、痛みも少ない |
1回あたり数万円 |
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カウンセリング |
精神的な原因によるEDに有効 |
数千円~数万円 |
どの治療法が適しているかは、EDの原因や重症度、患者さんの希望などによって異なります。専門医とよく相談して、自分に合った治療法を選択することが重要です。
ED治療を受ける際の注意点
ED治療を受ける際には、正しい知識を持って医療機関を選ぶことが大切です。まず、専門医を選ぶ際には、日本泌尿器科学会が認定する専門医・指導医のいる医療機関を選ぶことが推奨されます。ED治療の実績が豊富で、さまざまな治療法に対応できる医療機関を選ぶと良いでしょう。ホームページなどで専門医の経歴や治療方針も確認できます。セカンドオピニオンを求めることも可能です。
ED治療は、基本的に自由診療のため費用は医療機関によって異なります。初診料、検査費用、薬剤費用、治療費用などを事前に確認し、予算に合わせて医療機関を選ぶことが重要です。
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項目 |
費用目安 |
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初診料 |
2,000円~5,000円 |
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検査費用 |
5,000円~10,000円 |
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薬剤費用(1錠あたり) |
1,000円~2,000円 |
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衝撃波治療(1回あたり) |
20,000円~30,000円 |
費用はあくまで目安であり、医療機関や治療内容によって変動します。治療前に医療機関に確認しておくと安心です。治療費用の他に、通院にかかる交通費なども考慮に入れておきましょう。
安心して治療を受けるためには、信頼できる医療機関を選び、費用面についても事前にしっかりと確認することが重要です。
EDに関するQ&A

ED治療に関するよくある質問をまとめました。
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質問 |
回答 |
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ED治療薬は毎日飲んでも大丈夫ですか? |
ED治療薬の種類によって異なります。医師の指示に従って服用してください。中には毎日服用が可能な薬もあります。 |
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ED治療薬は副作用がありますか? |
薬の種類によって異なりますが、頭痛、めまい、顔のほてり、鼻づまりなどが報告されています。副作用が気になる場合は、医師に相談してください。 |
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生活習慣の改善だけでEDは治りますか? |
軽度のEDであれば、生活習慣の改善によって症状が改善される場合もあります。しかし、中等度以上のEDの場合は、薬物療法などの治療が必要になることが多いです。 |
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ED治療は保険適用されますか? |
ED治療は基本的に保険適用外です。不妊治療など適用されるケースもあるため、自治体や医療機関に事前にご確認ください。 |
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EDは年齢を重ねると必ずなるものですか? |
加齢はEDの危険因子の一つですが、必ずしもEDになるわけではありません。健康的な生活習慣を維持することで、EDのリスクを軽減することができます。 |
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ED治療を受けるのは恥ずかしいのですが…。 |
EDは多くの男性が抱える悩みです。医師は専門家として、あなたのプライバシーを守りながら治療にあたりますので、安心してご相談ください。 |
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どの病院でED治療を受けられますか? |
泌尿器科、メンズヘルスクリニックなどでED治療を受けることができます。 |
ご自身の症状や治療に関する疑問は、医療機関に相談することをお勧めします。
まとめ
ED(勃起不全)は、多くの男性が抱える可能性のある問題です。加齢とともに発症率は高まりますが、若い世代でも悩んでいる方は少なくありません。EDの改善には、まず原因を特定することが重要です。
症状や原因に合わせて適切な方法を選択することが大切であるため、専門機関を受診し医師とよく相談のうえ、自分に合った治療法を見つけるようにしましょう。
早期に治療を開始することで、より良い効果が期待できます。EDは決して恥ずかしい病気ではありません。一人で悩まず、専門医に相談することで、より良い生活を送ることができるはずです。
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男性機能が衰えたと感じたらED専門クリニックへご相談ください。 |
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血行不良によるEDは次世代のED根本治療で改善が期待できます。 |
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ADVICE 医師からのワンポイントアドバイス
POINT EDは根本的に治療することが大切です!
ED治療には一般的にED治療薬を利用されることが主流ですがこれは一時的にEDを改善するためであり根本的に勃起不全を改善できるわけではありません。次世代のED治療であるEDウェーブⅡを用いることで、ED治療薬を服用できなかった方や副作用が心配な方、ED治療を根本的に治療したい方におすすめの治療方法をご紹介します。
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監修医師
泌尿器科医師
宮﨑 元祥 医師
経歴
北里大学医学部医学科 卒業
新潟県厚生連糸魚川総合病院にて臨床研修を開始 臨床研修修了後、大手総合病院にて診療に従事
メンズライフクリニック(旧六本木EDクリニック)を開設 池袋院 院長を務める
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