バイアグラの服用が危険な持病には、いくつかの種類があります。持病の種類によって、慎重投与が必要なのか、それとも服用が完全に禁止されるのかが分かれます。
慎重投与が必要な持病一覧
- 肝障害や重度の腎障害:慎重投与
- 鎌状赤血球性貧血:慎重投与
- 多発性骨髄腫:慎重投与
- 白血病:慎重投与
- α(アルファ)遮断剤使用中:相互作用有り
- チトクロームP450 3A4を阻害する薬剤使用中:慎重投与
- カルペリチド投与中:慎重投与
- 多系統萎縮症:原疾患の低血圧を増悪させる可能性あり
- 65歳以上:慎重投与
上記の持病をお持ちの方は慎重投与が推奨されます。慎重投与とは、たとえばバイアグラの50mgではなく25mgから処方するといった処置です。それでも強い副作用が出た場合は、服用の中止を判断させていただく場合もございます。
バイアグラの服用が完全に禁止される持病一覧
バイアグラを服用できる人とできない人の違いも気になるかもしれません。以下に該当する方には投与が完全に禁止されています。
- バイアグラ成分に過敏な人
- 心血管系障害など性行為が不適当と判断される人
- 重度の肝機能障害の人
- 医療管理されていない低血圧の人や高血圧の人
- 脳梗塞、脳出血、心筋梗塞が直近6ヶ月以内にあった人
- 網膜色素変性症患者の人
- アミオダロン塩酸塩を投与中の人
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤を投与中の人
これらはバイアグラの添付文書にも明確に【禁忌(次の患者には投与しないこと)】と記されており、知らずに服用すると非常に危険です。貴方の持病と処方薬の関係を熟知している医師のもとに利用しましょう。
基本的にバイアグラは処方箋医薬品なので、診察時に持病について医師が問診をして、処方の可否が判断されます。そのため、患者さん自身が上記のような難しい病名を把握しておく必要はございません。
クリニックで診断を受け適切に使用すれば大きな問題は起こらないでしょう。まずは、専門の医師にご相談いただければと思います。